内容と具体的な指導方針
<目 標> 実験の難しさ、実験計画の必要性を知る
春学期には、実験計画の入門書をテキストとして、各種の実験の基礎にもなる実験計画について学習する(卒業研究などで、データを集めてしまってから、どのように処理すればよいかなどと迷うことのないようにしたい)。また、テキストには実験例も豊富に掲載されているので、できればその例を参考に実際に実験を実施し、比較検討、討論する。
春学期後半から秋学期にかけて、ノンバーバル行動研究の具体的な研究論文(英文も含む)を読みがら、さまざまな研究を概観する。方法・結果・考察などを実験計画の観点から検討し、問題点を抽出、討議する。また、夏休みの課題として、授業ではなかなかできないテーマについて、調査・実験・観察をし、後期前半に各自の成果を発表してもらうことを予定している。
秋学期後半には、各自が興味に応じてテーマを選択し、専門書、文献などを調べ、その成果を発表し、まとめる技術・発表する技術をさらに研く。最終段階では、各自の興味に応じた調査・観察・実験が計画できるようになって欲しい。それを卒業研究論文につなげられるのが理想。
春学期
第1回 演習授業前半の概要と進め方
第2回 実験計画の基礎
第3回 実験計画の分析
第4回 独立変数と従属変数(1)
第5回 独立変数と従属変数(2)
第6回 実験群と統制群(1)
第7回 実験群と統制群(2)
第8回 要因計画、相関的研究
第9回 統制と実験範例
第10回 実験計画批判(1)
第11回 実験協力者変数の統制
第12回 実験計画批判(2)
第13回 実験研究の倫理
第14回 研究の実施と研究論文の作成
第15回 実験の分析(具体的な研究論文の購読と批判・討議の方法解説)
秋学期
第1回 演習授業後半の概要と進め方
第2回 行動観察課題発表(1)
第3回 行動観察課題発表(2)
第4回 行動観察課題発表(3)
第5回 行動観察課題発表(4)
第6回 実験の分析(1)(研究論文購読・批判)
第7回 実験の分析(2)(研究論文購読・批判)
第8回 実験の分析(3)(研究論文購読・批判)
第9回 実験の分析(4)(研究論文購読・批判)
第10回 実験の分析(5)(研究論文購読・批判)
第11回 課題発表(1)
第12回 課題発表(2)
第13回 課題発表(3)
第14回 卒業研究テーマに関する発表(1)
第15回 卒業研究テーマに関する発表(2)
「教科書」
浅井邦二監修 1999 「心理学実験計画入門」 学芸社(絶版なので、資料配布)
その他、適宜、英文・邦文の研究雑誌論文を配付する。
|